秋の味覚を楽しもう!さつまいも掘りに行ってきました
色とりどりのスタンプに想像力が膨らみます
さつまいも掘りから1週間後、収穫したさつまいもを使って各クラスで活動を行いました!
1・2歳児さんでは、さつまいもを切ってスタンプ活動。
野菜スタンプは野菜に直接触れることで感触を楽しんだり、何に見えるか考えながら製作を行うことで形への興味や想像力を育みます。
さくらさくみらいでは、CLiP<Children Learn in Play>という呼称で、子どもたちが遊びの中で自然な学びを得られるような活動を行っています。この野菜スタンプでも、絵の具を染み込ませたスポンジの上にある2つのさつまいもに「どっちのほうが大きいかな?同じ形かな?」との保育士さんの声掛けに、両方を手に取り押し比べてみたり、スタンプの大きさや形、色を楽しみながら、自然と多くのものを学んでいるようでした。
折れた細長いさつまいもの根っこを持っている子に「取れた部分もスタンプになるね」と言うと、おもむろにペンのようにお絵描き。スタンプとの違いを楽しんでいる様子でした。
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クイズ形式で楽しく食育
続いて、3・4歳児さんでは食育の一環としてスイートポテトを作りました。
実は、さつまいもを使った活動がおいも掘りの日から1週間後だったのには秘密があります。さつまいもは2-3日干すことで、甘味が増すんですって!そのあまあま(予定)のおいもで作るスイートポテト、今から楽しみです…!
スイートポテト作りのねらいは、自分たちで採ってきたさつまいもを調理して味わうことで作ること、食べることの楽しさを感じてもらうこと。
栄養士さんが、「みんなが採ってきたものは何だっけ?」と聞くと、『大きいさつまいもが採れたー』と言って、両腕をまっすぐに伸ば大きなさつまいもを表現する子どもたち。
スイートポテト作りに欠かせない材料を手に持ち、
栄養士さん「この白いのな~んだ?」
子ども『しおーー』
栄養士さん「なにを入れたら甘―くおいしくなると思う?」
子ども『さとうー!!』
楽しいクイズ形式で作り方を学んでいきます。
茹でて潰したさつまいも、砂糖、バターを次々とポリ袋に入れていき、混ざったタネを「掘ったときは硬かったけど、こんなにやわらかくなったね。みんなも触ってみて―」と一人一人に触ってもらいます。
その後、2班に分かれ子どもたちもクッキング開始。
材料を混ぜた後は、それぞれ好きな形に型作っていきます。
「私ハート作るー」「私もー」と言って、一生懸命形成していた女の子2人、自分の手の中できた丸い形をみるなり…「どら焼きみたーい」「ほんとだー」「どら焼き作る」「私もー」と言って急遽予定変更。ハートではなく、可愛らしい小ぶりのどら焼きが二個出来上がりました(笑)
出来たスイートポテトはおやつに美味しくいただきました。
子どもたちのために…コロナ禍でも体験を
いつも自分たちが食べているさつまいもを、土から収穫し、調理すること。本や映像で知ってはいても、実際に体験することは子どもたちにとっても、大事な時間になったようです。
4歳児さんが描いたさつまいも掘りのイラストでは、長年保育に携わっている園長先生も驚いたある特徴が見られました。
それは、数人の園児が腕と手を描いていたことです。このくらいの年齢だと、いわゆる「頭足人」という頭から手足が出ている絵が描かれることが多く、はっきりと腕を書くことは難しいようです。しかし、手をよく使うようになってくると、子どもたちの頭の中にも「手」の印象が残り、形として現れるようになるんだとか。今回、素手でいもほりをしたことによって、子どもたちにも印象深く残ったのかもしれません。
また、いつもの活動では、少し控えめな3歳児の女の子も、いも掘りではお友達が掘っている姿を応援。スイートポテト作りでは、作り終えてもなお、先生に抱き着き「楽しかったー」と何度も何度も笑顔で話しかけていて、それを見た先生が「泣きそう」とその子の成長を噛みしめていました。
その子が後日描いたさつまいも掘りの絵は、葉っぱの緑、さつまいもの紫、土の茶色やオレンジと心弾むようなたくさんの色が踊っていました。
都会では貴重になりつつある自然の中でお友達と経験を共にしたり、そこで収穫した食材に触れること。どれも自分や他者への興味関心、言葉や食の知識を学ぶ子どもたちには大切な体験です。
さくらさくみらいでは、今後も子どもたちの体験をサポートしていきたいと思っています。
さくらさくみらいの保育に興味を持たれた方は…